シャンプーと菌の関係性とは?
「ノープー?」
ここ数年で聞かれたこともある方がいるかもしれません。。
ノーシャンプーの訳で、新しいシャンプー方法として注目されています。
2016年9月に発売した日本ロレアル社の「ラクレムラヴォン」という
クリーム型の泡立たないシャンプーの商品プロモーションとしても多く広告に使われました。
「シャンプーの時代は終わりました」
と衝撃的なメッセージとともに発信しています。
「ノーシャンプー」と聞くと
シャンプーしないだけと思いやすいですが、
洗うことを今一度見直す時期にきているのかな、とも考えられます。
近年の液体シャンプーは、
スタンダードになりつつある
アミノ酸系シャンプーを筆頭に、
石鹸系から多種多様存在します。
シャンプー方法もドライシャンプーや湯シャン、
自作で作る方もいらっしゃいます。
洗うことの原点に立ち返ると、
人はそもそも自浄作用という皮膚の浄化機能を備えています。
皮膚に100万いるといわれる常在菌です。
菌といってもすべて悪いわけではありません。
善玉と悪玉のバランスを保っているのです。
表皮ブドウ球菌とアクネ菌がそのバランスを保って
皮脂膜という皮膚の天然クリームを作ってくれます。
外からの刺激を防いでくれたり、
皮膚の栄養が出ていくことを防いでくれています。
ところが、市販の液体シャンプーには
強い溶解力の界面活性剤が多く配合されているので、
バランスを保っていた常在菌を溶かして落としてしまうのです。
バランスを崩した常在菌は悪さをします。
かゆみやアレルギーを誘発したり、と大変です。
健康な髪や皮膚のph(ペーハー)値は弱酸性の5,5ですが、
悪玉菌はアルカリ性の場所が大好きです。
液体シャンプーのph値ほとんどがアルカリ性です。
洗浄効果を上げるほどにph値も上昇します。
洗うことを原点から考えると、
実は常在菌をいかに活かせるシャンプーであるのか、
が大切なのかもしれません。